2007年03月18日(日)
西九州乗りつぶしな旅〜熊本電鉄 [フォトログ*鉄道]
※この記事は2007年4月14日に作成しましたが,便宜上,撮影日を基準にタイムスタンプを振っています。
島原鉄道線に乗車後,島原外港〜熊本港間をフェリーで渡り,熊本電鉄の始点である上熊本駅まで移動しました。実際は途中でカメラを無くして探し回るハメになってしまい,乗る予定だった三角線をパスさぜるを得なくなったのだけどね(結局見つかったケドさ^ ^;)。
熊本電鉄上熊本駅。以前は,JRの駅と比べて質素な感じが際だっていたけど,JR上熊本駅の旧駅舎が壊されてプレハブもどきになってしまったため,どっちもどっち状態(^ ^;)。
現役車としてはもはやココにしか残っていない東急5000系電車こと,通称青ガエル。モノコック構造の軽快車両のため,相当くたびれておりまする。
見よ,このクラシックな車内っ。
北熊本駅で藤崎宮発御代志行に乗り換え。しかし,路線名的には上熊本〜御代志間が菊池線という扱いになります。
こちらも,元東京都交通局6000形という30年選手だけど,“青ガエル”に乗ったあとだと,みょーに新しく見えますね。
終点御代志駅で,藤崎宮に折り返す列車にそのまま乗車。ホームの真横がバス停というなんとバリアフリーな構造(笑)。
ドア横の“入口”“締切”“出口”という表示が特徴的。
藤崎宮線の終点藤崎宮駅は,なんと15階建ての駅ビル。とても廃止が噂されている路線とは思えませんな…。
駅舎はすごくても,改札は無人なのね。
再度北熊本駅に戻り,最後にもう一度“青ガエル”に乗車。冷房が取り付けられない事情を書いた「お客様へのお願い」が何とももの哀しい。
東急時代の広告が吊革に残っていますねー。
上熊本駅でもう一度シャッターを切る。いつまで走るか/走られるか分からないけど,将来どこかで保存してくれるといいなぁ。
熊本電鉄も2008年3月末に鉄道全線を廃止する意向を示しているけど,行政が改軌・LRT化を支援し熊本市電と直結するならば存続するというスタンスのようです。全国各地にLRT網を広げる計画はあるものの,富山を除いて実現したところは皆無。そんな中で,既存の事業者が廃止か存続かの期限をつきつけ,行政のスピーディな行動を促しているところがポイントでしょう。実際,熊本電鉄の公式サイトにもLRTについて書かれたページがあり,やる気満々なのですが,自社だけで行う財政的な余裕がないため,熊本市や県と一体的に行いたいということらしいですね。熊本市は都市規模もそこそこ大きく,また既に市電が市内を走っているため,実現すれば熊本電鉄線の終始も劇的に改善するのではないでしょうか。折しも地方交通の見直しが進み,LRTには追い風が吹いていることもあるため,ぜひ実現し,公共交通機関の“未来”を見せてほしいものです。
Posted by 神海 螢 / コウミ ケイ at 2007年03月18日(日) 22時00分 コメント ( 0 )