※この記事は2007年4月14日に作成しましたが，便宜上，撮影日を基準にタイムスタンプを振っています。

昨日は早岐経由で島原駅まで戻った後，島原で一泊しました。そして，今回の旅の最大の山場（？）島原鉄道に乗車します。島原鉄道線は，諫早から島原半島を半周し終点加津佐までを結ぶ全長78.5kmの私鉄ですが，利用客の減少により，島原外港〜加津佐間35.3kmが来春廃止される予定です。島原外港〜深江間は，雲仙普賢岳の噴火災害復旧の際一部高架化されたのですが，わずか10年で鉄路をまた失うことになります…。

早朝の島原駅。島鉄のホームにとまっているのは，国鉄カラーのキハ20形。

車内の様子。渋いねぇ。

ホントに網棚。

諫早からしばらく畑が続き，やがて海へと。

南島原駅で乗り換え。

駅舎を望む。

新旧列車そろってハイ・チーズ（笑）。

島鉄の標準車両，島原鉄道キハ2500形気動車。側面には，島鉄のキャラクター（おどみゃ島鉄）が描かれています。

トロッコ列車の車両が置かれていました。これも，部分廃止後は使われなくなる運命のようで…。

ここから先が廃止予定の区間です。

普賢岳が顔をのぞかせます。

キッツイ速度制限のあるコーナーを過ぎると，口之津駅。終点も間近。

終点加津佐駅。すぐそばが海岸です。

車内の様子。

深江〜島原外港間にて。こんな感じで一部高架化されていましたね。

熊本港へ渡るために，帰りは島原外港駅で下車しました。島鉄も1日乗車券を売っているものの，温泉の入浴券と一緒になっているため，3千円とやや割高。とはいうものの，諫早〜加津佐〜島原外港間で元は取れたけどね。

3月末に廃止の届け出を出したため，何もしなければ1年後の部分廃線は避けられないものの，「行政の支援があれば存続の可能性」といった含みもあるようなので，来春までの動向を注目していたいと思います。トロッコ列車もなくなってしまうと，観光客の利用はあまり見込めないと思うし，部分廃止によって状況がより悪化するような気がするなぁ…。

旅の最後は，こちらも存廃にゆれる熊本電鉄菊池線・藤崎宮線です。