2011年07月03日(日)
Pogoplugを使ってみたかんそぉ [ディジタルな話題]
昨年後半ぐらいからちょくちょく耳にするようになったプライベートクラウドならぬ“パーソナルクラウド”構築キットこと“Pogoplug”を遅ればせながら使ってみました。
市販のルータと同じぐらいの大きさの本体にLANケーブルを差し,USBポートに外付けハードディスクやUSBメモリを接続後,専用Webサイトからアクティベートするだけで,ルータのポートを開けずとも世界中どこからでも自分のデータにアクセスすることができ,追加料金や月額使用料なしに“オレ専用インターネットディスク”(≒NAS)を持つことができるスグレモノ。もちろんWindowsだけではなくMacにも対応しており,iPhone/Androidスマホからも専用アプリ経由でPogoplugディスクにアクセス可能とくれば試してみるしかナイということで通販サイトでポチッとなしてしまった次第〜。
海外版はど派手なピンク色だったけど,日本語版はいちお落ち着いたカラーとなっております。ま,プラスチッキーなのには変わりないケド(^ ^;)。
外付ハードディスクを接続し,電源を入れると正面のランプがこんな感じに点灯します。グリーンではなくオレンジ色の場合は,起動中 or エラー発生を意味しているっぽい。
んでもって,ハードウェアのセットアップ後,専用Webサイトで配布しているドライバを入れるとローカルディスクと同じくデスクトップにマウントします(Macの場合。Windowsの場合は,マイコンピューターの中にドライブレターが振られたディスクが表示される)。またシステム環境設定>Pogoplug>Drive>Show a separate drive〜 のチェックをONにすることで,Pogoplugに接続しているボリュームを個別に表示することも可能。
Pogoplugのボリュームアイコンをダブルクリックすることで,通常のディスクと同様,Finderから直接データを編集・削除できます。LAN外からでもVPNに接続することなく,ローカルディスクと同じ使い勝手でPogoplugディスクにアクセスできるのが最大のウリなのですね。
…ところが,これがスコブル遅いンですわ。海外版は国外のサーバ経由でアクセスするのでかなり低速とは聞いていたけど,国内用のモデルでもぶっちゃけトロい(国内にサーバがあるハズなんだけどね)。おまけにDropboxでいうところの“LAN同期”にあたるモードがないため,同一ネットワーク内でもインターネット経由でアクセスするらしく,NASとしての性能もイマイチなんですな(※Mac版で評価したので,Windows版ならもう少しマシかもしれない)。
さらにザンネンなことに,TImeMachineのバックアップ先として認識させることができず,書き込み可能なディスクイメージをPogoplugのディスクにおいてマウントさせるとあっという間に強制アンマウントされるため,遠隔バックアップ用に内蔵ディスクまるごとコピーといった用途に使うのはかなーりキビしそうです(内部的にMacFuseを使っているらしく,現状では64bitモードで起動するとドライバが動作しないワナもある^ ^;)。
てなわけで,当初ワタシが期待していた用途(簡易ディザスタリカバリ用ネットワークバックアップ媒体)に向かないことが判明したため,現在はiPhone/iPadから写真やムービーを閲覧するためのストレージとして使っておりまする。もう少しスループットが出れば,自炊データ(PDF)の保存先としても使えるンだけどねぇ。ま,今後のソフトウェアの改良に期待です。
おまけ
WebブラウザからPogoplugにアクセスすると,写真や動画をサムネール表示してくれます。が,メタデータの生成には相当時間がかかりますので(一度できてしまえば,レスポンスはよくなる)。
Posted by 神海 螢 / コウミ ケイ at 2011年07月03日(日) 19時53分 コメント ( 0 )