Studio Twain

スタジオとぅえいんは,テキストおよびヴィジュアルの両面からクリエイティヴなコンテンツを発信していきます

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神海 螢 / コウミ ケイ

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神海 螢 / コウミ ケイ

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2002年05月06日(月)

いにしえのモバイル端末たち [フォトログ*その他]

※このコンテンツは,2006年12月29日に旧サイトから移植したものです。記事の日付は,オリジナル版の公開日となります。

モバイラーって何かゴロが悪いなぁ〜,いっそのことカリスマ美容師よろしくスタイリスト…じゃなくてモバイリストって言った方がカッコイイじゃん,という経緯で始まった携帯デバイスの紹介コーナーです(^ ^;)。コウミケイが今まで購入して使い倒したモバイル可能な電子機器を紹介していきたいと思います。


サラリーマンも使ってた?!
『カシオ 漢字電子手帳 DK-1000s』

私をデジタルな世界に導いた記念すべき初号デバイスです。記憶が正しければ,シャープが先駆けて発表した電子システム手帳に対抗して,カシオが出した最初の漢字電子手帳だったと思います。発売当初は,“サラリ〜マンは電子手帳ときたもんだ”という替え歌CMが流れていました。わずか32KBの記憶容量(そのうちユーザエリアは約23KB)に99x48ドット(全角6行x3行)の白黒二値液晶ディスプレイしかないこのデバイスは,当時“SUPER MEMORY COMPUTER”と呼ばれいたらしいです(笑)。しかし,電池寿命約130時間(CR2025x3)というのは,今考えても優秀ですね(最も何度電池交換したか覚えてないほど使いまくりましたが^ ^)。
良くも悪くも私に漢字を覚えさせなかった電子手帳は,この後もしばらく発展してゆくこととなります。

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128Kのスーパーメモリーコンピュータ
『カシオ 漢字電子手帳 DK-E800』

長年初号機(笑)を使ってきて,そろそろレヴェルアップしようかなぁと思って電気屋を歩き回っていると,ふと進化したゴージャスな電子手帳が目に入り,思わず買ってしまった一品です。しかし液晶の精密さ(239x80ドット)やキーボードの質が格段とアップした一方,かなり重たくなってしまい,結局は思ったほど利用しませんでした。DK-1000sから6年も経っているのに,記憶容量は128KB(そのうちユーザエリアは約106KB)とわずか4倍にしかアップしていないのも気になります(まぁ記憶容量だけ考えると,初代Palm Pilotもこのぐらいでしたね)。専用ICカードが使えるため,一応拡張性は考えられていたようです。そう言えば,この電子手帳で私が一番使った機能も,拡張カード“関数電卓”だった気がします。なおバッテリーの持ちは,相変わらず“最強”です(いまだに立ち上がるし^ ^)。

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完全なデスクトップメタファーの提案
『カシオ OPINION RX-200』

かつてニュートンという名機がありました。PDAというセグメントを創りだしたのもかの偉大な“Apple Newton”でした。ペンタッチでインテリジェントなOSを持ち,カッコよかった…しかし如何せん高すぎた。というワケで,Newtonはおろか,ZAURUSすら買えなかった高校時代の私は,あやまって(笑)こんなものを買ってしまいました。電子手帳なのに,すべてペンタッチ。しかし文字認識機能すらなく,液晶に表示されるソフトキーボードをパチパチなぞるだけ。
スペック的にはDK-E800にも及びませんが,小さな目の粗い液晶(127x64)には“デスクトップ”そのものが映し出され,机の上の電話をタップすれば,電話帳画面に切り替わるといった直感的な操作感覚が面白かった記憶があります。また,窓の絵をタップすると,背景が変わるといった遊び心があったのもよかったですね。とても小さく(WorkPad c3よりも小さい),おしりのポケットにもスッポリ入ってくれましたが,これが逆にアザとなり,あるときうっかり学校の階段から転げ落ちてしまったときに踏み割ってしまいました。画面にヒビが入り,中から液晶がにじみ出ていた光景は今でも思い出されます(^ ^;)。そんなわけで,しばらくは悔しがっていました。
説明書を読んでいて気付いたのですが,別売りキットを買うとWindowsパソコンとのデータ連携ができるようです。

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液晶のシャープここにあり
『シャープ 液晶パッドWiZ PA-Z300』

カシオ以外の電子手帳を購入したのはこれが初めてです。RX-200の尻破壊事故(^ ^;)以後デバイス無沙汰となっていた私は,再び電気屋巡礼の旅に出ていました(笑)。店頭でふと目に入るは,カシオのそれではなくシャープのWiZではないか。長らくカシオ派だった私は,今までどことなくシャープ製の電子手帳を毛嫌いしていた感がありましたが,液晶画面を見てビックリ…さすが液晶のシャープと思わずうなってしまうほど,クリアでした。119x159ドットであるものの,鮮明さで言えば,WorkPad c3で使われているエプソン製液晶にも引けを取りません。また,“まとも”な文字認識機能が付き,収録数は少ないものの英和・和英辞典まで内蔵していたのは衝撃的でした。
というわけで,気がつけばWizユーザになっていましたが,欠点もまぁあるわけで,全体的に動作がトロく機能切り替えにタイムラグがあったり,インターフェイスがいまいち練られていないような印象も受けました。
このデバイスにも一応データ機能があるようで,シャープ製電子手帳同士で赤外線通信ができるらしいです。また,サードパーティからも,Win/Macを母艦としたデータシンクロソフトが出ていた記憶があります。

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美しきPDA
『IBM WorkPad c3 WorkPad-8602-40J』

はじめて購入したPDAで,今までの電子手帳とは明らかに一線を画していました。私が考えている電子手帳とPDAの違いは,内蔵ソフト以外のソフトを使えるかにあります。PDA は元の発想がPCにあるため,パソコンを“母艦”にして,容量が許す限り端末に対応ソフトを組み入れることが可能です。一方電子手帳は,一部の例外を除き,内蔵されているソフトしか利用できず,この出来がハードそのものの使いやすさを決定してしまいます。というわけで,この両者はパソコンとワープロの違いに似たものがありますが,Palm初体験の筆者のコメント…「あっ,Macと同じで,フリーズするんだ」。これはソフト的な問題でしょうが,よくc3は止まってくれました。電車の中でテキスト化された本(青空文庫など)を読んでいるとき,前触れもなく固まってしまったことも度々でしたね。スタイラス(ペン)にリセットボタンを押すための“芯”がついていないため,サイフの中にリセット用のクリップを入れていました。
このデバイスは,今まで触ってきた端末の中で抜群のスタイリッシュさを誇っていました。アルミのボディがヒンヤリとしてて,実にクールでしたね。しかし,アメリカ人はこういうところにお金をかけないのか,付属カバーはあまりにもチープすぎて,とても使えるものじゃなかった記憶があります。サプライでレザーカバーケースを買うものの,お尻のポケットに入れていると,数カ月でダメになってしまい,結局5千円以上する純正アルミケースを使うハメになりました。また,デフォルトのメモリがわずか2Mしかなく,ソフトを多数インストールするPDAとしてはかなり不足気味で,メーカー保証外となるメモリ拡張サービス(2M→8M)まで受けました。というわけで,私が使った携帯用端末としては,今までで一番散財したデバイスかも知れません。

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カラーか重さかデザインか
『パーム Palm IIIc Palm-3C80600J』

筆者購入2台目のPDAで,カラー表示に対応したPalmに思わず惹かれてしまい(このあたりの話は,『宇宙の底』参照),ネットオークションで愛する愛娘(c3のこと^ ^;;)を泣く泣く手放して,その代金(+アルファ)で購入しました。しかし,手に入れたとたん,昔の情熱は冷め,な〜んとなく「失敗したかなぁ」なんて思うようになりました。そのワケは,1)チープ・2)デカいオモい・3)バッテリーの持ちが悪い・4)かっちょよくな〜い・5)デジタイザの反応がどことなく悪いの5点に集約されますね(あと,メモリ拡張したc3より,同じ内蔵メモリ量といわれながら,200K弱少ないのも気になる←私ってこまかいンでしょうか^ ^;)。雨が降ると電車通学をせざるを得ない筆者としては,軽くてポケットに易々と収まるPDAが必携なのです。わずか数十グラムの違いが,こんなに大きいとは買ったときは思いもしませんでした。あっ,もちろん悪い面ばかりじゃないですよ。いちお256色カラーだし,表現力の観点だけで語ると,このIIIcに勝るPalm及び互換機はありませんから。ただ,問題なのは,そこまでしてPDAにカラーが必要なのか,ソフトがカラーを生かしているかなんですね。どーみても標準アプリは,モノクロ用に作られてますし…でも,もしPalm V/WorkPad c3の筐体でカラー化された新機種が出たら,アキバでもどこでも出向いていって買いますよ(^ ^)。そりゃー,カッコいいデザインなら,多少のことは目をつぶりますから。

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シルバーボディにヨリを戻す
パーム Palm Vx Palm-3C80401J

け〜きょくIIIcのあまりの“ブサイクさ”に耐えきれず,六号機は購入後わずか1カ月で再びネットオークション行きへと相成ることに。で,再びPalm V系(含むWorkPad c3)に“寄り”を戻す格好になりましたが,やっぱりいい,いいものはいい(笑)。モノクロ16階調に逆戻りだけど,1)軽い・2)小さい・3)カッコイイ・4)バッテリーがもつ・5)実はIIIcより描画速度が速い・6)デジタイザの反応がグットと,大量のメリットを引っさげてカムバックです。IIIcとはわずか80gの差ですが,この差はかなり(というかひぢょーに)大きいですよ。これで,電車の中で片手読みができます(片手サイズだし)。また,私は生来かなり細かいことを気にしてしまうせいか,IIIcの露骨にシンメトリーじゃない画面の位置がイヤでした。しかし,Palm Vはほぼセンターに液晶がついているので,この点もOKですね(心なしか,WorkPad c3に比べて左よりに画面がついてる気はしますが…)。デザイン的な美しさ・スタイリッシュさがあれば,あとは何とかなります,たぶん(←何か人間にも適用できそうな…)。
そう言えば,この機種は今まで手にしたPalmに比べて,やたらとビープ音が大きいのですが,気のせいでしょうか(Lowにしても,WorkPad c3やIIIcのHighの時の音より大きい)。もっとも聞こえないよりは,全然いいのですが。

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ゴルゴ御用達PDA
パーム Palm m505

2年近く連れ添った(笑)Palm Vとも別れを告げ,次にゲットしたのがm505。Palm Vのボディのままカラー化したのような感じの機種です(細部は違うケド)。秋にはPalm OS 5.0を搭載した新機種が出るらしいので,それまではPalm Vを使い続けてもよかったんだけど,自宅のマシンをMac OS X化したこともあって,シリアルポートが使えなくなってしまったんですね。わざわざUSBのクレードルを5・6千円出して買うよりは,最初から対応している機種を購入した方がいいかなー,と思い立ち,つい八代目(^ ^;)を入手してしまいました(←ディジタルガジェットの類,買いすぎだね>ワシ)。しかしホントは,秋までの“つなぎ”なため,SDカードに対応したカラー廉価Palmである“m130”の方を買いたかったんだけど,いつまで経っても発売されないんですわ(売る気あるのか〜>Palm)。しびれをキラして,上位機種のm505を購入した次第です。で,買ったのはいいんだけど,某ショップの店員が間違って“ゴルゴ13エディション”(2,000円高い)とやらをもってきてしまったため,ナゼか手元には“GOLGO 13”とプリントされたPalmが置かれているワケであります〜(『宇宙の底』参照)。プレミアものには元来弱いため,ゴルゴだろうが何だろうが一向に構わないのですが,バンドルされているはずの“Document to GO”(←PalmでM$ WordやExcelのデータにアクセスできるソフト)がついていなかったのは,ちとイタかったね。

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そして伝説は続きます…(笑)。

Posted by 神海 螢 / コウミ ケイ at 2002年05月06日(月) 22時00分   コメント ( 0 )

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