2000年11月26日(日)
さよなら北九州線 [フォトログ*鉄道]
※このコンテンツは,2006年12月30日に旧サイトから移植したものです。記事の日付は,オリジナル版の公開日となります。
去る2000年11月25日に廃止(表記上は26日)となった西鉄北九州線を取材してきました。私は福岡市に住んでいるため,北九州線とは直接関わり合いはなかったのですが,かつて福岡市内を走っていた路面電車と思い通ずるものがあり,また西鉄の路面電車が北九州線の廃止をもって完全になくなってしまうということもあって,3回ほど訪れた次第です。幸運にも,“さよなら電車”(最終日の最終電車)に乗る機会にも恵まれましたので,合わせてご報告したいと思います。
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折 尾 |
折 尾 東 口 |
陣 の 原 |
皇 后 崎 |
筑 豊 電 鉄 |
熊 西 |
西 黒 崎 |
黒 崎 駅 前 |
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筑豊 直方 |
黒崎駅前
こちらも12月25日に閉店が決まった黒崎そごう(JR黒崎駅に隣接)。
北九州線廃止を知らせる看板。
「よき記憶の1ページとして〜」と書いてあるのに,乗車整理券配布の日の有様といったら…。
終わりを感じさせますね。
ここから折尾まで軌道は続く。
西鉄の600系と筑豊電鉄の3000系が停車している様子。
では,乗ってみましょう。
西黒崎
黒崎駅前からわずか数百メートルしか離れていない西黒崎。
車庫に隣接しているのです。
工場(地帯)を望む。
黒崎駅前へ向かう電車がやって来ました。
こちらは筑豊電鉄の最新型。
奥には,引退した連結車がひっそりと眠っていました。
熊西
ここまでは,北九州線廃止後も筑豊電鉄線として残ります。
段々物寂しくなってゆく感じがします。
黒崎駅方面の停留場。
時が止まったようなプラットホーム。
沿線の風景。
ここで,北九州線と筑豊電鉄の軌道が分岐します。
皇后崎
いよいよ完全に廃止される区間に突入。
黒崎駅方面の停留場。
折尾方面を望む。
プラットホームのない折尾方面の停留場のみが,かつての電停を思い起こさせます。
北九州線唯一の“電停”的時刻表。
陣の原
皇后崎-折尾間は,各駅の間隔が1km以上あるようです。
折尾方面を望む。
黒崎駅方面の停留場。
電車がやって来ました。
沿線の風景。
レンガ造りの陸橋が歴史を感じさせますね。
折尾東口
折尾駅もあともうすぐ。
折尾方面を望む。
さらにズームアップして…。
黒崎駅方面の停留場。
ここは,上下線のプラットホームが少々離れていたため,両方とも撮影。
黒崎駅方面を望む。
折尾
折尾直前のアーチ橋。
その陸橋を上から見たらこんな感じ。
駅はナゼか雑居ビルの3階にあったりします。
西鉄折尾前。
かつては,ここから北九州中に路線が張り巡らされていました。
発車案内。
誰もいないプラットホームで。
正面から一枚。
間もない引退を感じて今日も走り続ける。
朝日を受けて入線。
絵になりますね。
車内の風景
運転台はこんな感じ。
コントローラとブレーキが見えます。
車内の様子。
板張りの方が味があって好きです。
わずか7駅なので,運賃表も固定式。
折尾から皇后崎までは,結構飛ばします。
陸橋を走り抜ける。
陣の原で折尾方面の車両と対面。
北九州線最後の日
4時間並んで手に入れた,“さよなら電車”の乗車券。
最終日の黒崎駅前。
進行方向の運転台を鉄ちゃん達が取り囲んでいますね。
折尾で行われる最終電車出発式。
折尾は黒崎駅前以上のにぎわい。
89年の歴史がいよいよあと1時間で…。
臨時電車でもさばききれない人の多さ。
フラッシュは止むことがありませんでした。
さよなら電車
23時過ぎに始まったさよなら電車乗車受付。
最後の電車が入線しました。
装飾された花電車。
いよいよ乗車。
逆光でよく見えませんが,出発式の様子です。
さよなら電車を運行する安藤運転士に花束を贈呈(右は多分西鉄の明石社長)。
みんなビデオカメラで熱心に撮影してるし…。
沿線の人たちにペンライトで手を振ります。
陣の原で突然ライトが消され…。
陣の原の住民の方々が運転士さんに花束を手渡したようです。
黒崎駅前についに到着。
万歳三唱のあと,皆に見送られながら…。
電車は車庫へ消えてゆき…。
そして北九州線は思い出の中へと還っていったのでした。
Posted by 神海 螢 / コウミ ケイ at 2000年11月26日(日) 21時00分 コメント ( 0 )