Studio Twain

スタジオとぅえいんは,テキストおよびヴィジュアルの両面からクリエイティヴなコンテンツを発信していきます

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神海 螢 / コウミ ケイ

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神海 螢 / コウミ ケイ

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2006年03月18日(土)

Gmail雑感 [ディジタルな話題]

Googleが運営する無料Webメールサービス“Gmail”を使い始めました。Gmailは今のところ“一見さんお断り”なので,誰かの招待づてじゃないと使えないのだけど,先日Gmailアカウントをもっている友人から誘ってもらったのですね。そんなわけで,Web2.0的世界を体験すべくさっそく使ってみました>Gmail。

ここが○

  • 2006年3月18日現在,約2.6GB/アカウントの巨大なオンラインストレージを有し,数年分のメールの保管が可能
  • →保存容量が大きいため,メールをチマチマ消さないで済むのが便利
  • Ajaxを駆使し,ローカルのメーラと変わらない操作性を実現
  • →シフトキーを押しながら複数のメールを選択したり,ショートカットキーを
  •  使うことも可能
  • POPアクセスも可能なので,ローカルのメーラのバックアップとしても利用可能
  • →Gmail以外の差出人(メールアドレス)も名乗れるので,こちらをメインの
  •  メーラにすることも可能
  • メールにラベルをつけて管理するので,フォルダよりも柔軟な分類が可能
  • →1つのメールに複数のラベルを付けることもできる。その場で抽出・表示
  •  するので,フォルダのようにあまり深く考えて分類する必要もない
  • 標準のスパムフィルタの性能がかなりよい。自分で鍛えることも可能
  • →スパムメールの分類結果をGoogleに報告するかの有無を聞かれる
  • レスポンスもそこそこ
  • →1週間でアクセスできなかったのは,1度だけ
  • 書きかけのメールを自動保存してくれる
  • →どういうメカニズムなんだろ?!

ここが×

  • 受信メールに自動処理をするフィルタの上限数が20と低い。また,機能がやや貧弱(例:受信メールを自動的に既読にする,といった機能がない)
  • →ただし,演算子を使い,複数の条件を1つのフィルタにまとめることは可能
  • フィルタを実行する順番を自由に決められない
  • →フィルタの内容を更新すると,実行順が最後に“落ちて”しまう
  • IMAP非対応
  • →これだけ容量があると,IMAP本来の使い方ができる気がするのだが…。もはやローカルのメーラを使うな,ということなのかな
  • メール本文を機械的に解析し,内容に準じた広告が動的に表示される
  • →分析結果を他に流用しないとGoogleは言っているが,心理的に抵抗はある
  • データが“あちら”にあるので,サーバが落ちていたり,ネットワークにつなげないと何もできない
  • →また,セキュリティやプライバシー上(データがまるごとサーバ側にあるのは)安心できない面もある
  • (今のところ)携帯からはアクセスできない
  • →フルブラウザケータイなら可能? モバイル向けのページはあるようだが,
  •  手持ちの携帯(au W21T)上ではうまく表示できなかった
  • 無料サービスなので,責任の所在が不明瞭
  • →まれにアカウントが消失してしまうこともあるらしい

ここが△

  • 送信時にBCC欄に自動的に差出人のメールアドレス(または任意のメアド)を補完してくれる機能が欲しい
  • →送信メールをBCCしてくれると,他のメーラで受信する際,自分が送った
  •  メールも受け取れて便利なのですな
  • Reply-Toをメール別に設定したい
  • →“アカウントの設定”で,差出人ごとに返信先を設定できるが,BCCやCCのよう
  •  にメール単位で設定できるとありがたい
  • 差出人ごとに署名を設定できない
  • →個別に署名を設定できると,便利なんだけどなぁ
  • 連絡先(アドレス帳)に日本語で名前を付けていると,メールアドレスをインクリメンタルサーチしてくれない
  • →二文字打って一文字消すとサーチしてくれるけど…(※Firefox使用時)

Gmailにしても,プログやCMSWikipediaのその一種)にしても,データやアプリの置き場所がローカルのデスクトップからサーバ側に移りつつあるのを実感できますね(90年代には見果てぬ夢だったNC改めシンクライアントの世界に近づきつつあるのかな)。その際,上にも書いたようにセキュリティやプライバシー上の懸念というのはどうしても発生しうるわけだけど,これは技術的・法的な対応もさることながら,僕たちのコンピュータに対する価値観自体を変えていかないといけないのかもね。つまり,自分の支配権が及ぶものの場所に拘束されるローカル環境にはもはやデータはなく,すべてネットワーク上に保存・生成し,いつでも・どこからでもアクセスできるような世界になりつつある,ということなのでしょう。そんな未来が実現したとき,いまの重厚長大な(ローカルPCの)オペレーションシステムはどうなってしまうのだろうね。

Tips(?)〜ToDoリストとして使う

私個人としては,お金を払わないサービスをメインにはしないので,あくまでも外出先などでメールをチェックするためのサブメーラという位置付けで使っています。そこで,ジブンなりのGmailの使い方を考えてみました。

Gmailはラベルを使ってメールを仕分けすることができるので,まず次のような分類を作ってみます。

  • ToDo - すべて
  • ToDo - 個人[高]
  • ToDo - 個人[中]
  • ToDo - 個人[低]
  • ToDo - 仕事[高]
  • ToDo - 仕事[中]
  • ToDo - 仕事[低]

次に,メールアドレスを好きなだけ作成できるサービス(私の場合,SAKURA Internetの“さくらのメールボックス”サービスを利用。¥1,000/年)を使用し,p1@***.ne.jp, p2@***.ne.jp, p3@***.ne.jp, w1@***.ne.jp, w2@***.ne.jp, w3@***.ne.jp のようなメールアドレスを発行後,各々Gmailのメアド宛に転送するような設定をします。

続いて,Gmail側の“フィルタを作成”を開き,「宛先:p1@***.ne.jp ならラベル:ToDo - 個人[高] をつける」といったマッピングを,それぞれに対して行います。その際,“受信トレイをスキップ”にチェックを入れると,他のメールと混ざらないので吉でしょう。また,「宛先:p1@***.ne.jp OR p2@***.ne.jp《中略》OR w3.***.ne.jp ならラベル:ToDo - すべて をつける」(ORは大文字)も忘れずに設定します。これは,すべてのToDoを一覧するためのラベルになります。

あとは,携帯の電話帳などにp1@***.ne.jp から w3@***.ne.jp までのメールアドレスをそれぞれ登録し,p1@***.ne.jp に対し,“ToDo - 個人[高]”のような名前をつけてあげれば,ケータイから思いつくままToDoを送ることができますね。ただ問題は,携帯からToDoの内容を確認できないのですな(実は致命的かも^ ^;)。これは,フルブラウザ端末を持つか,Google Mobileが日本の携帯から使えるようになるのを待ちましょう〜。

ちなみに,「ToDoはいらないや」という方も,memo@***.ne.jp のようなGmail転送専用のメールアドレスをつくり,ラベルを一個作成するだけで,Gmailをメモ帳代わりに使うこともできますねー。

追記:複数のメールアドレスを発行するのが難しい場合は,メールのSubject欄にToDoの優先度別の記号(例:P1, W3)を毎回入れるようにし,Subject欄でフィルタするようにすれば同じような使い方が可能になると思われます。

Posted by 神海 螢 / コウミ ケイ at 2006年03月18日(土) 09時07分   コメント ( 0 )

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