2006年05月04日(木)
西鉄宮地岳線攻略 [フォトログ*鉄道]
来年春に部分廃止が決まった(らしい)西日本鉄道宮地岳線に,実家へ帰ったついでに乗ってきました。宮地岳線は大都市近郊を走る郊外列車で,単線ながらラッシュ時には6分に一本という高密度で運行されています。しかしながら,走っている列車はどれも昭和20〜40年代の古い列車ばかりという,やる気があるのかないのかよく分からない路線でもあります(苦笑)。途中の西鉄新宮駅から先は空気を運んでいるよーな状態ゆえ,赤字に耐えかねて廃止という流れになってしまったみたいですが,一方,廃止対象から外れた香椎駅周辺は,再開発絡みで高架化工事が進んでいたりと,なかなか変化の激しいローカル線と言えますね。
順番は逆になるけど,津屋崎駅からスタート。ここから,西鉄新宮駅までが廃止対象です。“電車延長記念”のモニュメントが哀しく光る…。
2両編成の短い列車がやってきました。当然ワンマンです。
手入れの行き届いた駅舎。
末端部を眺める。大昔は北九州まで目指していたそうな…。
そろそろ出発。赤字のほとんどをしめる津屋崎駅〜三苫駅間でも平日昼間は13分ヘッドです。もうすこし減便して様子をみたらいいのに(便数が少なくて客離れが起きるのと,赤字の構造が逆だなぁ)。
車内の様子。この車両は比較的新しい昭和41年製(笑)。
のどかではあるものの,それなりに住宅地が点在する中を走ります。車両が古いからか,かなり揺れますね。
途中の古賀ゴルフ場前駅で下車。昼間は駅員不在です。
この駅は,たぶん日本で一番ゴルフ場に近い駅でしょうねー。ただ,ゴルフバッグをかかえて宮地岳線に乗っている人なんて見たことありませんが(^ ^;)。
津屋崎行きのボロいのがやってきました(苦笑)。
続いて三苫駅で下車。ここから貝塚駅まではそれなりにお客が乗っている模様。
副都心(?)に近い香椎駅。3週間後には高架化されるため,ただいま仮ホームで営業中。
新旧香椎駅の外観を撮ってみる。新しい方は,まだ駅名が目隠しされていますが。
一足先に高架化された西鉄千早駅。JRと駅舎を共用しています。昔,名香野駅と言っていた頃とは,隔世の感がありますな。
福岡市地下鉄箱崎線と接続する,終点貝塚駅。相互乗り入れの話は昔から聞くものの,まったく進展せず…。宮地岳線側のホームを伸ばしたり,いろいろ改修する必要があるのも,踏みとどまらせている原因になっているようです。
宮地岳線は駅間も短く,LRT化できそうな路線にも思えるけど,広大なバス路線をもつ西鉄にとってはどーもお荷物な存在にしか映っていないよーです。また,これだけ高頻度な運行をするぐらいだったら,残す区間は本来複線化するべきでしょうね。
もっとも,博多湾に浮かぶ人工島(アイランドシティ)まで路線が延伸すれば,状況はかなり変わると思いますが…。
Posted by 神海 螢 / コウミ ケイ at 2006年05月04日(木) 11時30分 コメント ( 0 )