2010年01月09日(土)
ここ1ヵ月のテツな話題でも [鉄な話題]
昨年11月後半から何かと慌ただしい日々が続いてテツい話題をフォローしそこねていたので,遅ればせながらいくつかピックアップします。
- セントラム登場,路面電車環状線36年ぶり復活(YOMIURI ONLINE)
- セントラム試乗…富山(YOMIURI ONLINE)
- 街を囲む路面電車,36年ぶり復活 富山,高齢化見越し(asahi.com)
昨年12月23日に富山地方鉄道市内軌道線丸の内駅−西町駅間(富山都心線)が開業し,市内電車が完乗運転を行うようになりました。一度廃止された路線が復活することは極めて珍しく,また従来の路面電車のイメージを覆すLRT(超低床型車両およびシステム)として運行を始めたことを本当に喜ばしい限りです。地球温暖化対策や高齢化社会の進行に伴う車を運転できない交通弱者の増加,地方都市の人口減少に対応したコンパクトシティの構築,地下鉄や新交通システムに比べて建設・運用コストが極めて安いといった視点から,LRTには各方面から注目が浴びています。JR富山港線を改修の上LRT新線として開業した富山ライトレールのときもそうだったけど,コンパクトシティ構想の元で実際に実現してしまう富山市長の腕と情熱には頭が下がる思いです。日本各地でLRTを導入しようという動きはあるものの,(既存の路線以外で)実際に開業させたのは富山市“だけ”だからね。また,今回の環状線も富山ライトレールの開業の背景には将来の富山駅の高架化と直通運転を見据えた大きなビジョンがあることも忘れてはならないでしょう。LRT化よりも(莫大な建設費のかかる)地下鉄延伸しか頭にない某政令指定都市も考えを改めるべきでしょうね…。
- ローカル線“一色二鳥”ご当地カラー JR西,塗装の経費削減(MSN産経ニュース)
- JR西ローカル線単色に…京都=抹茶,中国=黄(読売新聞)
コチラはテツ的にはあまり喜ばしくない(?!)話題。JR西がアーバンネットワーク“以外”で走る旧国鉄型車両を地域ごとに単色で塗り替えるとのこと。東や海と違って西はまだx2国鉄型車両がゴロゴロしているからねぇ。阪和線の103-1なんていつまでは知らせるンだという気もしますが(^ ^;),置き換えではなく塗り替えで走らせる気マンマンなところに西の苦しい台所事情が浮かび上がってきますが,今回の塗り替えで,例えば広島地区だと電車は黄色に気動車はタラコ色(昔の首都圏色?)一色になってしまうらしく,広島駅の在来線ホームに行くとそのうちどこ見てもイエローな車両が溢れかえっていることでしょう(苦笑)。一体いつになったら221や223の転配があるのだか…。一色塗り替えでもJR九州のようにレタリングでアクセントを入れるとか,デザイン面の工夫をしてくれれば救いがあるのだけど,きっとそんなことはしないのでしょうね。ま,アーバンネットワークは例外らしいので,私の住処付近は当面“安泰”だけど…。ただ,今回の塗り替えとあわせて支社間の直通列車が減りそうな気がするのはちょっとイヤーンですな(^ ^;;)。
Posted by 神海 螢 / コウミ ケイ at 2010年01月09日(土) 10時10分 コメント ( 0 )