2007年02月24日(土)
鹿島鉄道鉾田線をゆく [フォトログ*鉄道]
※この記事は2007年3月25日に作成しましたが,便宜上,撮影日を基準にタイムスタンプを振っています。
今年の3月31日で廃止予定の鹿島鉄道鉾田線を乗りに,茨城県は石岡まで飛んできました(^ ^;)。鹿島鉄道線は,元々貨物(百里基地への燃料輸送等)が収益の多くを占めていた鉄道なのだけど,貨物営業がなくなり,おまけに親会社の関東鉄道がつくばエクスプレス開業の影響受け減収に転じたため(鹿島鉄道への)支援打ち切りを表明し,市民グループ等が存続活動を続けたものの結局夢かなわず,なし崩し的に廃線が決まってしまったのですね…(自治体が存続のためのコンペを開いたものの,最初から無理な条件を突きつけていたため,応募した2グループとも落とされてしまったのです)。国内最古級の気動車が現役で走る貴重な路線であり,また周囲に学校があってそれなりに民家が点在するにもかかわらず,廃止されるのは残念なことです。
JR石岡駅で鹿島鉄道線に乗り換えます。
手作り感のある案内板。
車両のラインナップ。新旧入り交じっていますねー。
鉾田方面からレールバスがやってきたので,コイツがそのまま折り返すのかと思いきや…。
車庫に引き上げ,代わりに古いのが出てきました。ある意味,ラッキー。
車齢50年の大ベテラン。しかし,ここを走れるのもあと1ヵ月…。
レトロ感あふれる味のある車両。思ったほどはウルサくないし。乗り心地はヒドいけどね(笑)。
終点の鉾田駅。折り返し数分の間にパシャパシャと。片道1,080円は,距離のワリに案外高いような(^ ^;)。
同じ列車でそのまま石岡に戻るワタシ(苦笑)。ホントは,鹿島臨海鉄道の新鉾田駅まで歩くつもりだったのだけど,途中で予定が狂ってしまったもので…。
のどかな軌道(みち)。
途中で見える水辺は霞ヶ浦かな。
対向列車もクラシック。
以前使われていたと思われるディーゼル機関車や貨車が留置(放置?)されていました。
まもなく終点。
石岡駅に戻ってきました。往復2時間弱といったところでしょうか。
結局のところ,住民の足を担うための「社会資本としての鉄道」という意識が広まらないことには,こういったローカル鉄道の切り捨ては今後も進むのでしょうね。バス転換することで状況が改善した例というのはほとんど聞いたことがないため,(財政的に致し方ない面はあるにせよ)目先の赤字だけで安易に廃止するのだけはやめてほしいものです…。
引き続き,茨城交通湊線の写真もどうぞ。
Posted by 神海 螢 / コウミ ケイ at 2007年02月24日(土) 21時00分 コメント ( 0 )