2008年11月30日(日)
宛名職人15は宛名職人Liteな仕上がりですな [Mac&あぽー]
今年もまだ1ヵ月残っているケド,実家用の年賀状の作成&印刷を頼まれ,最近届いたばかりの年賀状作成ソフト(宛名職人Ver.15)を使ってみました。宛名職人は,毎年年賀状の作成シーズンにバージョンアップするのだけど,去年はソースコードの全面改訂もあってもか,延期に次ぐ延期で結局発売中止になってしまったのですねー(このブログでも何回か取りあげましたね→その1/その2)。そんでもってよーやく2年ぶりの新バージョンがリリースされたわけだけど,使ってみた感想……なんぢゃコリャ(苦笑)。CocoaベースのOS X標準のデザインになったのはいいけど,あまりにも機能退化した部分が目につきますな〜。開発会社のWebサイトをみると,前バージョンと比べ,未実装機能が多くなっていることが見てとれますね。とりあえず,ワタシが感じた問題点を列挙します。
住所録の抽出機能がナイ
去年年賀状をくれた人のみを抽出したり,喪中の人を除外して表示するといった,年賀状ソフトとして当たり前だと思われる機能が欠落してます
ウインドウサイズを覚えてくれない
住所録を画面いっぱいに広げて保存しても,開き直すとまたデフォルトのウインドウサイズに戻るため,毎回リサイズする必要があって正直ストレス
住所録の印刷レイアウトをカスタマイズできない
前バージョンまでは,住所録の印刷用レイアウトが複数用意されており用途に応じて切り替えられたけど,最新版では表計算ソフトのような印刷しかできなくなっており明らかな機能退化
前バージョンの裏面(デザイン面)ファイルが開けない
住所録の読み込みはできても,裏面のファイルが開けない仕様は許し難し。過去のデータが活かせないため,またイラストや差出人の住所を手動でレイアウトしないといけないとは…
縦書き入力時に音引き“−”や括弧“()”などの約物が横方向に表示される
裏面作成時に縦書きの文字を入力しようとすると,音引きや括弧などの記号が横書きで表示され,デザイン感覚が狂ってしまう。一度確定してテキストボックスから抜ければ縦書き方向に向きが変わるけど,違和感大
ふりがなの自動入力ができない
漢字氏名を入れた後に,ふりがなをまた入力せねばならず面倒。プログラム的にそんなに難しい実装なのでしょうかね>自動入力
他にもSpotlightで住所録の中身を検索できなくなったり,インターフェイスが妙に冗長でボタンのカスタマイズもできそうでできなかったりと,正直2年かけてつくられたソフトには思えないなぁ,とも。まぁ,Cocoa APIで書き直すことで一時的に機能が減るのは故egword Universalでもあったことなので仕方ない面はあるものの,Mac用年賀状作成ソフトの雄としてまた磨かれていくこと願っております。
Posted by 神海 螢 / コウミ ケイ at 2008年11月30日(日) 22時02分 コメント ( 0 )