2009年03月14日(土)
東京駅発着のブルトレが消えた [鉄な話題]
- さよなら「富士・はやぶさ」 東京駅ホームに3千人 (asahi.com)
- 最終ブルトレの雄姿 目に焼き付け 東京駅に2000人出迎え (MSN産経ニュース)
- ブルートレイン「富士」「はやぶさ」(毎日jp)
東京駅発着九州方面行きの最後のブルートレインとなる富士・はやぶさ号が13日出発14日到着分をもって廃止となりました(※電車タイプの寝台列車ではサンライズ出雲・瀬戸号が残っています)。寝台列車については,これまでも何回か取り上げてきたので今さら感傷的なことを書いても仕方ないのだけど,やはり寂しいなぁという気持ちに変わりはないね。航空機や新幹線の路線網の発達による乗客の減少もさることながら,ブルトレ自体の老朽化・陳腐化や相対的に割高になってしまった運賃体系,所要時間の長さなど寝台列車を取り巻く環境は日に日に厳しさを増し,ついに廃止に至ったわけだけど,本音はJR各社の連携を取るのが面倒だったり,乗客を新幹線にシフトさせて時間あたりの単価を高めたい,貨物輸送のスジに余裕が無いため(寝台列車を廃止して)空きを作りたい,といったところにあるんじゃないかなぁと思ってしまうね(ハッキリとした根拠はないけどサ)。東京夕方6時発大分・熊本に11時過ぎに到着する富士・はやぶさ号のダイヤは,きょうびのビジネス客には使いづらかったと思うけど,移動時間も移動手段も旅の醍醐味だと考えるのならば,定年を迎えて時間にもお金にも余裕のある団塊の世代向けに車両のグレードを高めた上であえて残すといった選択肢もあったと思うのだけど…。何も速く移動することばかりが公共機関にも求められる使命でもないのだから。そういった意味では,将来仮にリニア新幹線が開業し,東京〜大阪間が1時間で結ばれたとしても,半分以上がトンネルだとしたら,移動手段としてはいかに優れていても,何とも味気ない乗り物になるんじゃないかなぁと思うな。もはや乗り物に旅情を求める方が間違っているのかな,とも感じてしまった春のダイヤ改正でした。
…そういえば,最後の昼行急行ことつやま号も同時に廃止になったね。
- JR津山線:全国唯一の昼間の急行「つやま」、ラストラン /岡山(毎日jp)
- 中国地方、唯一の急行列車「つやま」最終運行 岡山(MSN産経ニュース)
- 見納め 急行「つやま」 全国からファン(山陽新聞)
つやま号自体は陰陽連絡列車だった急行砂丘号を前身として1997年に運行が開始された比較的新しい急行だったけど,コイツが昼間の急行としては最後まで残るとは意外だったなぁ,と。乗車券のみで乗られる快速ことぶき号と所要時間で5分程度しか変わらないにも関わらず,ちゃっかり急行料金730円を必要とする中途半端な優等列車でした。
Posted by 神海 螢 / コウミ ケイ at 2009年03月14日(土) 21時06分 コメント ( 0 )