2009年05月06日(水) 振替休日
伝説の島「軍艦島」に立つ [フォトログ*旅]
かつて海底炭坑として栄えた端島(軍艦島)が無人島になってから30年余り…。先日,一部ルートのみではあるものの,観光客の上陸が正式に許可されたこともあり,連休最終日に伝説の廃墟へ「上陸」してまいりました。
長崎港から端島までは片道およそ1時間。今回はやまさ海運(株)の「軍艦島周遊上陸コース」(4,000円,要予約)に申し込み,ツアーに参加しました。
出港してからしばらくすると,女神大橋が見えてきます。その先には,現在建設中の伊王島大橋も。
しかし,予想以上に揺れるx2。デッキに立っていると,時々波しぶきを受けてしまいましたね。
50分ほど進むと,軍艦島がついにその姿をあらわに。島内見学のために整備された「ドルフィン桟橋」から上陸します。
夢にまで見た(?!)軍艦島が眼前に。写真に写っている7階建てのビルは,当時の小中学校だそうです(下層が小学校,上層が中学校)。
水成岩の瀬にすぎなかった軍艦島は,幾度にも渡る埋め立てを経て現在の姿になりました。写真に写っているのは,本来の島を形成していた岩の部分です。
見学コースをそぞろ歩きガイドさんの説明を聞く。灯台は,閉山後に建てられたとのこと。
島を守る護岸。軍艦島は台風との闘いの連続だったという。
ここは本当に日本なのかと見紛うぐらいに荒れ果てた世界。まるでどこかの戦場の跡のようにも思えてきますね。
写真中央に移っている建物は,日本で最初の鉄筋コンクリートのアパートだそうです。
いまでも奇跡的に残っている神社の社。
1時間ほどの見学を終え,島を後にする。在りし日の思いを湛え,軍艦島は今日も絶え間ない潮風に吹かれている…。
見学コースがやや短く,もっと見てみたいという思いにも駆られますが,貴重な近代遺産を目の前で見られるようになったことは非常に有意義であり,今後も風化する建物はそのままに(見学者向けの)整備を進めてほしいと思います。
おまけ
軍艦島へ向かう前に,以前日経BPなどでも取り上げられていた長崎歴史文化博物館も見学してきました。官設民営の歴史資料館でインタラクティブな展示品が多く,とても楽しめます。また土日祝に限られるものの,見学者参加型の奉行所寸劇も人気が高いそうです。
Posted by 神海 螢 / コウミ ケイ at 2009年05月06日(水) 21時00分 コメント ( 0 )