2010年10月07日(木)
変わりゆく景色,変わりゆく日常 [よもやま]
ときは総てをかえてゆく。気がつけば七つの彼岸を越え,その間,物語の始まりと終わりがあった。一滴の雫がいつかは大河へと成長するように,何気ない端緒がいつしか他の流れと交わって本流となり,やがて海へと至る…はずだった。しかし,振り返るとそこはワジ(涸れ谷)となり果て,荒涼とした岩肌が夜気に醸されているだけ。湛えられるだけの水はそこにはなかったということか。だが,ときは確実にココロを,思いをかえてゆく。どこまでも終わりのない洞穴のような日々も,それを穿つのは唯,刻の調べだ。針は止まらず,戻ることもなく,きょうもターンテーブルの上を無音で回り続ける。そう,いつの日か再び旋律を奏でるために。
Posted by 神海 螢 / コウミ ケイ at 2010年10月07日(木) 22時35分 コメント ( 0 )