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神海 螢 / コウミ ケイ

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2012年07月22日(日)

いまどきの高性能NAS“QNAP TS-469 Pro”を使ってみた [ディジタルな話題]

自宅鯖の保存データが肥大化してハードディスクの台数がうなぎ登りに増えていったため,なんとかしないといけないなぁと思っていたところ台湾のQNAPというメーカーが高性能なNASを出していることを知り,ディスクを集約すべく買って試してみました。今回調達したのは,出たばかりのTS-496 Proという機種です。
QNAPのNASはハードディスクが標準では付いていないベアボーンなので,ディスクは別途入手する必要があります。4TBのハードディスクはまだ“お高い”ため,今回はSeagateの3TB(ST3000DM001)を4台(+外付バックアップディスク用に+2台)を購入しました。なお,QNAP社のWebサイトに機種ごとのハードディスク互換性リストが出ているので,ディスクを買う際はあらかじめ確認しておくことをお勧めします(個人的には,Western DigitalのWD Greenあたりが好みなのだけど,あいにくQNAPとは相性がわるいようなので…)。

アマゾンでバルクのST3000DM001を注文したら,緩衝材ナシの状態で送られてきた(普通の書籍と同じく,ラップに包まれただけの状態)。おそろしや。
ちなみにこのディスクは,ファームウェアをアップデートしておかないと,盛大なモーター音を響かせます(まるでバスのドア開閉ブザーみたいな音がする^ ^;;)。

画像(180x135)・拡大画像(1024x768)

QNAP TS-469 Pro本体と付属品。小型デスクトップPCなみのサイズ(と重量)があります。

画像(180x135)・拡大画像(1024x768)
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当然のことながらハードディスクは自分で取り付け。4台もあると意外に面倒。

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ついでに増設用のメモリも取り付け。標準1GB+追加2GBで合計3GBまで対応。3GBという中途半端な容量なのは,搭載されているCPU(ATOM)の制約っぽい。ちなみに,CPUは2.13GBのデュアルコアでハイパースレッディングまで効くシロモノ。

画像(180x135)・拡大画像(1024x768)
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取り付け完了し,電源投入。起動完了まで5分ぐらいかかるので,辛抱強く待ちましょう(笑)。背面にVGA端子もあるので,ディスプレイを取り付ければ起動プロセスの確認も可能(どうもQNAPのOSはDebian系列っぽいね)。

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…で,拙宅ネットワークにぶら下がっているマシンはすべてMacなので(^ ^;),さっそく共有設定を行った後にXbenchでAFP接続のベンチマークを取ってみました。ちなみにディスクはRAID10でフォーマットしています。RAIDのタイプについては昔から議論があるのでどれが適切かはケースバイケースで判断しないといけないけど,利用効率と速度とのバランスから個人的にはディスク4台ではRAID10,5台以上はRAID6かなと思っています(RAID5はリビルド時にお亡くなりになった経験があるのであまり使いたくなかったり)。

画像(180x135)・拡大画像(1024x768)

QNAP TS-469 Pro RAID10 AFP


256kブロックは80MB/secオーバーの爆速。一方,4kブロックで細かいファイルの読み書きをする場合,パフォーマンスが落ちてしまうらしく,大量の写真データを読み出すとかなーり展開に時間がかかってしまいます。
そこで比較のため,QNAPが標準でサポートしているiSCSIでディスクをマウントしてベンチを取ろうとしたら,おぉMacは標準でISCSIイニシエータが付いていないではないか〜。調べてみると,かつてサードパーティからフリーのiSCSIイニシエータ(globalSAN iSCSI Initiator)が提供されていたのだけど,最新のバージョンから有料化されてしまったよーなのですな。有償化自体は構わないのだけど,$89と結構お高くしかもWebサイト上でオンライン購入できないみたいなので購入はあきらることに。仕方なく代わりのソフトを探してみたところ,サーバ向けの拡張カードなどを作っているATTOというメーカーからXtend SAN iSCSI Initiatorというドライバが販売されていたので,こちらを調達することに。いやー,コッチは$195とさらにビックリプライスなんですなぁ。Windowsには標準機能として実装されているのになんでMac用は別買いしないといけないんだ〜と思いつつも渋々ポチッと買ってしまった次第…。
そんなこんなで,ようやくiSCSIイニシエータをゲットし,ベンチを取った結果は…。

画像(180x142)・拡大画像(1024x810)

QNAP TS-469 Pro RAID10 iSCSI


ぱっと見,AFP接続時よりもパフォーマンスが冴えないように見えるケド,コンスタントに40MB/secでていますね。実際,細かいサイズのファイルを置いてみたところ,ちょっと遅めのローカルディスク並の速度で読み書き出来ました。というわけで,iSCSIでマウントしたディスクにデータを置いておけば,ディスクレス運用できるゼと期待しつつwktk状態でローカルストレージのデータをiSCSIディスク側に移動し始めたところ…ちょくちょくiSCSIの接続が切れてしまうのですなぁ。安物のハブを使っているからかもしれないけど,どーも接続安定性にやや難があり,大量のデータを書き込みに行くと,突然アンマウントしてしまうことがあるのデス。いろいろ調べてみたものの,家庭用のLANではこの程度の安定性は仕様の範囲なのかなとの結論に至り,メインのデータは置かずにローカルストレージのバックアップ領域として使うことになりましたとさ(苦笑)。

Posted by 神海 螢 / コウミ ケイ at 2012年07月22日(日) 12時19分   コメント ( 0 )

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