2008年03月31日(月)
三木鉄道フィナーレ [フォトログ*鉄道]
3月末は毎年ローカル線廃止ラッシュということで,今年は三木鉄道と島原鉄道の南線の廃線の日がやってきました。島原鉄道は3週間前に再訪したのですが,三木鉄道は昨年7月以来行く機会に恵まれず,とうとう休みを取って最後の日に“駆け込み”乗車することになりました。というわけで,最終日の様子をフォトログにてご報告〜。
JRとの接続駅である厄神駅にて。時刻表を見ないできたら,三木鉄道の列車が出た直後に着いてしまい,50分待つハメに。そうそう。少年がテレビ局の取材を受けていましたね〜。
三木鉄道の時刻表と明日から運行される代替バスのダイヤ。
最終日ということもあって,警備員に誘導されながら乗車。「立ち止まっての撮影はご遠慮ください」って(だから歩きながら撮った^ ^;)。
わずか十数分の短い路線だけど,沿線には平日なのにカメラを持った鉄ちゃんがズラズラ。
各駅には沿線の子供たちのメッセージが書かれた垂れ幕が吊り下げられていました。
車内には三木鉄道の春夏秋冬の写真が。
三木駅にて。前回訪れたときはほとんど人気のなかった三木駅がお祭り状態に。しかも便乗グッズが所狭しと売られていました。これほど企画商品の充実した鉄道も珍しいなぁ,と。だって,車内アナウンスのCD(CD-Rだったけど)まで売られていたのですよ〜(買っちゃったケド^ ^;)。
駅舎の様子。入場券は完売御礼(小生は前回訪問時にゲット済^ ^)。ところで記念往復乗車券とやらも売られていたのだけど,「ご乗車にはお使いいただけません」とのこと。これはさすがにどうかなー,と。
三木駅のホームにて。
ラッシュ時用の車両が側線に止まっていました。三木鉄道の車両はまだ車齢が若く,他のローカル鉄道会社からの引き合いも多いそうで。
駅の外からのショット。テレビ局の取材車もチラホラ見受けられましたよ。
昼間は一時間に一本しかない厄神行きの列車が発車します。
帰りの列車を待つ行列に加わる。昼間は大丈夫だったけど,最終近くなると満員で乗車できない人がいたかも。
三木鉄道では通常の乗車券がないので,車内か三木駅で運賃を支払って乗車します。運良く窓側に座れたので,気の向くままシャッターを切るワタシ。
鄙びた車窓も,明日にはもうここからは見られない。途中の駅もまた歴史あり…。
終点厄神駅に到着。三木方面の乗客が待ちかまえているので,早々に下ろされてしまいました。なので,そのまま加古川方面の列車に乗り,帰路へと。
全長6.6kmの単線非電化のローカル線で特にめぼしい観光スポットもなく,また併走する道路もそれなりに整備されているので,代替バスでも当面は問題ないかも知れないけど,逆説的にいえばこの程度のローカル線すら守れない“余裕のなさ”というが少し寂しくも感じられた短い“旅”でした。三木鉄道の廃止を公約に掲げた市長が当選した時点でこの鉄道の命運は決まってしまったわけだけど,先人からひきついだ財産でもある鉄路を街のシンボルとして活かしていれば,もっと違った未来があったのかもしれません。
参考
地方民鉄の現状に関する的を射た記事があったのでリンクします。道路特定財源の1%でも(赤字の)鉄道に回せば状況が劇的に改善するだろうにね…。
- 鉄道は赤字が基本!? 赤字ローカル線は日本国民の“公共財”?(日刊サイゾー)
Posted by 神海 螢 / コウミ ケイ at 2008年03月31日(月) 20時40分 コメント ( 0 )