2013年02月10日(日)
Mac miniにPCI Express SSDをとりつけて1Uラックマウントサーバ化したときのメモ [Mac鯖管理]
Xserveが2011年1月に製造中止になってからOS Xベースのラックマウントサーバが入手できなくなってしまいましたが,Macベースで高速ストレージのデータベースサーバを構築する必要が生じ,Thunderbolt経由でPCI Expressカードを接続可能にする1Uユニット(Sonnet xMac Mini Server)を使ってPCI Express SSDとMac miniとを接続し,さらにサーバラックへ取り付けられるようにしてみました。この手の動作情報はニッチすぎてあまりないと思われるので,参考までに手順をメモっておきます。
ソネット社の1Uラックマウントケース“xMac Mini Server”。Mac miniのインターフェイス(ギガビットEthernet/HDMI/USB 3.0/Thunderbolt)をラックマウントケース側に引き回し,さらにThunderboltをPCIe(フルサイズx1,ハーフサイズx1)に変換するコネクタが内蔵されています。ステンレス製で結構重いです。
PCI ExpressタイプのSSDとして,Fusion-io社のioFXを入手しました。元々スタジオなど使う高解像度デジタルコンテンツ作成用の高速ストレージとして設計されているため,データベースサーバ向けではないのかもしれませんが,Mac対応のPCI Express SSDは選択肢があまりないため,今回はこれを選択した次第(ドライバさえあれば,Intel SSD 910シリーズあたりがコスパはよいと思うのですが…)。
んでもって,Mac miniとioFXを取り付けてみます。物理的なセッティングは簡単なのですが,その後のドライバのインストールまでがチト面倒なことに…。
ioFXに同梱されていた簡易マニュアルに従ってドライバをダウンロードし,インストールしてみるも,OS X 10.8環境ではまったく認識せず。パッケージにはOS X 10.8対応と書いてあったので代理店に問い合わせてみたところ,別途ダウンロードページを案内され,そちらからドライバを落とすことに。ただ,OS X 10.8環境で使うには事前にファームウェアをアップデートする必要があるらしく,結局OS X 10.7で動くMac Proを別途用意し,そちらに一旦ioFXを装着してOS X10.7用ドライバのインストール→認識後にファームウェアのアップデート→ioFXの取り外し→xMac Mini Serverに再装着→10.8用のドライバをインストールという手順を辿ることになりました。ま,結果的に10.8環境でもちゃんとマウントされたので,よかったケドね。
今後はしばらく負荷テストを続けて,安定的に稼働するかを確認の上,実運用に入る予定です(スクリーンショットはFinderから見えるioDriveのアイコン)。
ストレージとしては420GB使用可能で,メーカー保証は購入後1年間または最大2PBまでの書込のいずれかに達するまでとのこと。
参考
以下にMac Pro装着時とxMac Mini Server上でのioFXのベンチマークを示します。Thunderbolt-PCIe変換時のバス幅がボトルネックになっているからか,xMac Mini Serverの方が若干遅いですね。なお,使用したベンチマークソフトはXbench 1.3です。
Posted by 神海 螢 / コウミ ケイ at 2013年02月10日(日) 12時58分 コメント ( 0 )